旧海軍メスになります。
キャンプや、電気工事、コレクションにいかがでしょうか？

桜、ス マークは、残念ながら確認出来ませんでしたが、ボルスター、フレームエンドの仕上げなどを見る限り、100年以上前のお品になります。

職人が叩き、研ぎ、仕上げた海兵の友になります。

興味のない方にとってはただの電工ナイフですが、全く別物です。

現代の化学では安定した鋼材はつくれますが、失われた職人の造る鋼は鈍く輝くロマンがあります。

さびますが、研ぎやすく、日本刀を思わせる切れ味があります。


本品は、歴史や傷を活かした最小限のメンテナンスを施し、永くつかえるように整備済みです。ガタツキもなく、スムーズな当たり個体になります。

刃こぼれやめくれもございます。
研げば治るレベルですのであえて研いでいません。研ぎ直して、ストロップをかければカミソリです。

現状でも、十分きれます。

海軍（電工ナイフ）のルーツは、1800年代に遡ります。
イギリス海軍（ロイヤルネイビー）を日本海軍の模範にしたため、当時、水夫の持っていたロープナイフ（折りたたみのジャックナイフ）をそのままコピーし、日本の刀鍛冶、野鍛冶が、海軍に依頼を受け、製造したものが折りメスとなります。
"メス"とは、メッサー、刃物、カミソリなどの外国語の訛りです。
先が尖ってるナイフだと、帆船の上から落としたり、作業中の水夫が誤って怪我を防ぐためだとも云われています。
このタイプのカミソリ型のナイフは、アメリカ海軍も、同様な造りです。
コースト・ガードナイフにその名残りが見えます。
本品は、非常にシンプルな造りです。
ネイルマークもイギリス海軍ナイフの流れを汲み、片側のみに打たれ、よこから見た形から通称"マッコウクジラ"とも呼ばれたりしています。